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いよいよANTHEM先行発売
発売が期待される大型タイトル「ANTHEM」の先行プレイが2月16日、PC版とXbox one版でスタートしました。
今回は、体験版で懸念されたバグの改善やサーバー接続問題などが製品版ではどうなっているかを含め、ゲームの良い点、良くない点を簡単にまとめます。(本記事はPC版のレビューとなります。プレイ時間は約15時間です。)
ANTHEM 本編【良い点】
バグは少なくなっている
VIP体験版、オープン体験版共にいくつかのバグが報告されていました。主に以下のようなものです。
- 進行不能バグ(クエストが進行しなくなる、次の目的が更新されなくなるようなバグです)
- クエスト切断バグ(クエスト中に強制終了されるバグです)
- ゴムバンド現象(オンラインゲームでよくある1つの場所から動けなくなるバグです)
- 無限ロード(出撃時や帰還時に入るロード画面から抜け出せず永遠にロードが入るバグです。)
全体的にバグはとても少なくなっています。15時間のプレイでは上記のバグに一度も遭遇していません。
ただ、製品版で新たに発生したバグがありますので記載しておきます。
解像度変更バグ
ANTHEMは細かくグラフィックの解像度を設定できます。ゲーム内で解像度を変更すると一時的に画面が暗転し、解像度の変更が完了すると再度画面が映し出されます。その間約4~5秒ほどです。しかし、暗転したままモニターが映らなくなることがあります。これはPCの再起動しか改善策がないのですが、再起動しても画面が映し出されないケースもあります。私の場合は、PCを何度か再起動する、もしくは再起動後スリープ状態にしてから立ち上げ直すと改善しました。これにはHDRの設定が絡んでいるようです。HDRに関しては後ほど記載します。
サーバー接続の問題も改善
オープン体験版で話題になった「日本語」設定ではサーバーに接続できないというバグです。製品版ではしっかり改善されています。サーバーエラーに遭遇したのは1度だけ、2月17日の午前9時前後のエラーのメンテナンスのため接続ができなかった程度です。
体験版よりもFPS値が高い
体験版よりもかなりFPS値が向上しています。私のPCスペックは以下の通りです。
CPU | Core i7-8700 |
---|---|
メモリ | 48GB |
SSD | 640GB |
HDD | 2TB |
グラボ | 1070ti |
体験版では2K出力(2560×1440)で平均50fps でしたが、製品版では平均60fpsほど出ます。画像処理の重くなるエフェクトが多数映し出されるシーンでも40fpsを切ることはほとんどありません。移動や戦闘時のフレームレートが向上することでゲームの遊びやすさや映像の描写がとても良くなっています。
やはりグラフィックはきれい
グラフィックはとてもキレイです。風景や植物、世界に生息しているモンスター達も細かく描写されており、ゲームへの没入感を高めてくれます。本作はHDRに対応しており、HDR対応モニターを使うと太陽光の輝きやジャベリンスーツの反射など、光の美しさが倍増します。
ストーリーもしっかり作られている
体験版と大きく異なる点です。当たり前ですが本編にはストーリーが存在します。そして内容もしっかり作りこまれており、物語の背景となる歴史や英雄の存在、数々の登場人物や異形の生物など、大作映画に負けずも劣らなり素晴らしい出来に仕上がっています。
ANTHEM 本編【良くない点】
フォートタルシス内のスプリントなし
フリーランサーの拠点となるフォートタルシス。その中を移動する際、体験版では走ることができず移動にかなり時間がかかりました。(走っているのかもしれませんが遅いです)公式はこの問題に対し「製品版では改善する」と発表していましたが、実際プレイすると体験版からの変化は感じられませんでした。スプリント用のボタンを追加するとの情報もありましたが見当たりません。
英語音声で日本語字幕
英語ネイティブでない人にとって、おそらく最も厄介な仕様です。全ての会話は英語音声、日本語字幕で展開されます。日本語音声はありません。ムービーシーンや街中での会話なら問題ないのですが、戦闘中や飛空しながらの高速移動中もどんどん英語で会話が進みます。字幕を見ていると戦闘に集中できず、戦闘や移動に集中すると字幕が読めずにストーリーに付いていけません。
これはレッドデッドリデンプション2でもあった問題です。車を運転しながらスマホの文字を読んでいては事故にあいます。ゲーム内も同じことです。ジャベリンを操作しながら字幕を読んでいては岩にぶつかってしまうのです。
キャラクリはない(選択)
公式もキャラクリにはそれほど力を入れておらず、ジャペリンのカスタムに注力していると話していましたが、その通りです。プレイヤーの分身となるフリーランサーは男女それぞれ、あらかじめ用意された20前後のプリセットから選びます。目を大きく、鼻を高くといった顔のカスタムは存在しません。ここはモンハンやダークソウルシリーズと大きく異なる点ですね。しかし、ゲーム内でフリーランサーの顔が映し出されるシーンは本当に少ないのでそれほど気になりません。
ロード時間の長さ(SSD必須)
Anthemでは主に2か所で長いロードが入ります。1つはフォートタルシスから出発する時。もう1つは戦闘が終了し帰還する時です。この2カ所のロードは本当に長く、約2分前後の時間がかかります。私のPCはSSDストレージを使っていますがそれでも毎回これくらいの時間を必要とします。SSD化されていないPS4などでは辛くなるほどのロード時間が入ると思います。PS4 Proをご利用の方でノーマルHDDの方はSSD化をご検討されると良いと思います。
強制的にHDRがオンになる
モニターやwin10の設定でHDRをOFFにしても、ゲーム内では強制的にHDRがONになります。HDRの設定を切り替えるオプションはゲーム内に存在しません。海外のレビューをみていても議論になっている問題のようです。(今後のアップデートで実装されるとのことです)そしてこのHDR問題が引き起こすトラブルが1つあります。通常のパソコン画面ではHDRオフなのにゲーム内ではHDRを使用するため、毎回ゲームの起動と終了時にモニター設定の切り替えが発生します。これには少し時間がかかります。そしてゲーム内で画像解像度を変更する際、HDRの調整も同時に行われるため、モニターの変更がうまくいかずに画面がブラックアウトして何も映らなくなるのです。
このバグは本当に厄介で、PCを再起動しても画面が映らないことがあります。私は3度PCを再起動してもダメで、再起動後すこし放置し、スリープ状態からの復帰でようやく改善できました。今後のアップデートでHDRの切り替えが導入されることを願います。
いかがでしたでしょうか。
2019年2月22日(金)のローンチに向け、少しでも購入をご検討されている方の判断材料になればと思います。