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【SEKIRO】プレイする機種による違い
SEKIROはマルチプラットフォームで発売され、PS4、Xbox One、PC(Steam)で遊ぶことができます。私はPC版とPS4版の両方を購入しました。ほとんどのゲームがそうですが、同じゲームでもコンソール版とPC版では違いがあります。
そこで、SEKIROのPC版とPS4版どちらがおススメなのか、その違いについてまとめます。下記が比較する機種の詳細です。
- CPU: Core i7-8700
- メモリ: 48GB
- SSD: 640GB
- HDD: 2TB
- GPU: 1070ti
- PS4 Pro CUH-7100BB
- SSD装填済み
ロード時間
まずはロード時間の違いです。どれだけ面白いゲームでもロード時間が長いとプレイヤーはストレスを感じます。モンスターハンターワールドはとても素晴らしい作品なのにロードが長くて大変でした。そこでPS4 ProをSSD化した人も多かったと思います。ではSEKIROはどうなのでしょうか。
ロードが入る下記3つの場面で計測しました。
- ゲームスタート(Continue)からプレイ開始まで
- 死亡からリスタートまで
- 仏渡りからプレイ開始まで
すべてのロード時間でPC版の方が高速ではありますが、モンスターハンターワールドのように20~30秒も差が生まれることはありません。1つずつご紹介します。
ゲームスタートからプレイ開始まで
ゲームのスタート画面で【Continue】を押した瞬間からプレイ開始(プレイ画面が表示されるまで)の時間を計測しています。
- pc/ 00:08:18
- ps4/ 00:14:01
PC版とPS4版の時間差は5秒43です。計測した中で最もロード時間の差が大きかったシーンです。5秒長いとしっかりと違いを感じます。しかし、それでも短いほうです。PS4とPCの価格差を考えるとPS4はかなり性能とコスパが高いといえます。
死亡からリスタートまで
一度死亡して「回生」か「死亡」を選ぶ画面で「死」を選び、ゲームがリスタートするまでの時間です。
- pc/ 00:12:04
- ps4/ 00:13:08
PC版とPS4版の時間差は1秒04です。1秒ほどだと体感として全く違いを感じません。死亡してから一定時間は死亡シーンが写り続けるため実際のロード時間はもっと短くなります。約10秒でゲームをリスタートできるというのは、プレイヤーにストレスを与えない素晴らしい仕様です。
仏渡りからプレイ開始まで
「城下外郭 虎口階段」の鬼仏から「荒れ寺」までのファストトラベルを測定しています。
- pc/ 00:08:42
- ps4/ 00:11:52
PC版とPS4版の時間差は3秒10です。3秒違うと若干の差は感じますがそれほど長い時間ではありません。プレイヤーが大きなストレスを感じる時間ではありません。
まとめます。SSD化したPS4 ProだとPCと比べロード時間は最大で5~6秒の差です。PCとPS4のスペックや価格の差を考えるとPS4版はとてもコスパが高く、十分ストレスフリーで楽しめる仕様となっています。ゲームを購入する際にロード時間を気にする方でも問題なくお買い上げいただけます。
オプション設定
プレイするハードによってオプション項目が違うことがあります。では、SEKIROの場合をまとめます。
PC版はオプション設定に幅があります。特に言語設定や画面の解像度設定はPC版の特権ともいえる内容です。設定項目ごとにご紹介します。
スタート画面
下はPS4版とPC版それぞれのスタート画面です。項目の違いにご注目ください。
【PS4】
【PC】
PS4は「Continue」「Load Game」「New Game」の3項目なのに対し、PC版はさらに「Settings」「Language」が加わっています。このオプションから細かな画像や音声の設定が可能です。順にご紹介します。
Setting
スタート画面にある「Setting」をクリックするとオプション画面に進みます。ここではカメラや音声、グラフィックの設定を行います。PS4版はゲーム開始後にオプションボタンで確認することができます。しかし、中に含まれるオプション項目は異なります。以下、それぞれのオプション画面です。
【PS4】
【PC】
PS4版は「ゲームオプション」「カメラオプション」「表示と音響」「ボタン設定」の次に「ゲーム終了」なのに対し、PC版は「キー設定」「入力機器設定」「グラフィック設定」の項目が設けられています。
ではPC版にしかない3つの項目をご説明します。
キー設定
キー設定とはSEKIROをキーボードとマウスで操作する際のボタン設定です。移動やカメラ操作、戦闘のボタン配置を細かく設定できます。
入力機器設定
入力機器設定とはPCでSEKIROを遊ぶ際にキーボード&マウスかゲームパット(コントローラー)のどちらを使うか設定する項目です。また、マウス操作の感度も調整できます。
グラフィック設定
PC版とPS4版を決定的に分ける要素です。PC版ではスクリーンモードや画像解像度、グラフィックの品質設定を細かく設定、カスタマイズすることができます。画像解像度の設定では、4K(3840×2160)から2K、Full HD、最小だと800×600まで22パターンから選択可能です。美しい4K映像60FPSという最高品質でSEKIROを楽しむことができます。(PS4版はProでも画質はFull HDです)
また、詳細設定の画面からはテクスチャの品質や影の品質、ライティングや水面の品質など12項目を設定でき、自分のPCスペックに最適な設定を行なえます。これだけグラフィックを細かく調整できるのはPC版の特権といえるでしょう。
Language
Settingともう1つ、PC版だけ選択できるオプションが「Language」(言語)の設定です。
「Language」の設定は「テキスト」と「ボイス」の2つから成り、「テキスト」は英語、フランス語、ドイツ語など14の言語から選択可能。「ボイス」は標準(日本語)、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語の7つから選択できます。(日本語と標準(日本語)に大きな違いは確認できませんでした)
日本人は特に言語設定を変える必要はありませんが、この設定によって大手門の鬼刑部さん自己紹介を様々な言語で楽しむことができます。
フレームレート
ゲームを快適に遊ぶために忘れてはいけないのがフレームレート(FPS)です。まずは結論から。
PS4版はPS4 Proでも1080p可変30-60fpsです。可変なので処理が重いシーンではレートが下がります。ゲームを実際にプレイするとわかりますが、60fps出ているシーンはほとんどありません。
PC版と見比べると明らかにカクついた映像です。一方、PC版はハードのスペックによりますが、私の環境だと2K設定で安定して60fps出ます。
上の画像は葦名弦一郎が雷を放つシーンです。派手なエフェクトで映像処理に負荷のかかるシーンですが画面右上に表示されたGeForceオーバーレイには60fpsと表示されています。一方、PS4の映像ファイルを詳細確認すると29.97fpsと記載されています。60fps以下で稼働しているのは明らかです。
MOD
本来のゲームとは異なる内容を楽しめるMOD。最近はPS4版でもMODがサポートされている作品もありますが、SEKIROのコンソールはMOD導入不可です。
MODはPC版だけのもう1つの特権です。国産ゲームでMODが盛り上がるゲームは少ないのですが、ダークソウルシリーズ同様、本作もMODが賑わいそうです。早速様々なMODが登場しています。その中でもオススメのものを紹介いたします。各MODの付箋状のリンクから詳細ページに移動できます。
MOD導入の必須アイテム「MOD ENGINE」の導入方法
見た目を25種類のNPCに変えるMODの導入方法
映像を美しくリアルにする映像強化MODの導入方法
PC版のコントローラー表示をXboxからPS4に変更・導入方法
月光の大剣の導入方法
最後に
いかがでしたか? グラフィックやフレームレートにこだわらないのであればPS4版で十分です。SSD化したPS4 ProならPC版とあまり変わらないロード時間で快適にプレイできます。しかし、美しく滑らかな映像やMODの導入を希望するならPC版一択といえます。